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BMW2002tii ステアリングギアボックスのオイルシール交換2
ステアリングギアボックスのオイルシール交換の続き。レストア中のBMW2002tiiのステアリングギアボックスのシールを交換してやり方とコツを習得してから、自分のマルニのオイル漏れを直そうという作戦。・・・・・・・・・・・・・・・で、下部のオイルシールを交換した レストア中のBMW2002tiiのステアリングギアボックス。新しい下部オイルシール(内径28*外径42*厚み8ミリ 外径にシールテープを使用)から48時間置いてオイル漏れはなかった。よし。ウォームギアのオイルシールを取り付ける前に、ウォームギアの片側の止まりプレートに挟むシム4枚。4枚で厚みは1ミリでした。きれいに掃除してから重ねますウォームギアの片側の止まりプレートを締め付け。8Nm。2本のキャップボルトのボルト穴は、ギアボックス内部に貫通しているので今後、もしかしたらオイルがじわじわ漏れてくるかもしれません。シールワッシャ―を挟んだ方がいいかもしれない。ではウォームギアの新しいオイルシール(内径17*外径30*厚み7ミリ NOK製)を入れます。シャフトのスプライン部にはリップに傷をつけないようにカバーをします。カバーは厚手のニトリル手袋の小指部分を切り取って使用。シールのリップ部分に軽くシリコングリスを塗りますスプライン部分を通過させしまして指で初期はまり込み。水道管のブッシング(鋳鉄管継ぎ手)でオイルシールの肩をコンコン叩き込みます。青いカバーのかぶったシャフトはスプラインが切ってあるので叩かないように注意!無事にツライチまで 叩き込み完了ですリップ部分(ダブルリップ)もシャフトを抱き込んで 見た目、いい感じになっています。トップカバーの取り付け。ガスケットシートから切り出した、新しいガスケット。厚み0.3ミリシャフトはこの角度に回しておかないとトップカバーはケースまで締め付けることができません。ちなみに、マルニのステアリングギアボックスのロック・トゥ・ロックは3.8回転ぐらいでした。(センター位置から片側にハンドルをめいっぱいにきって1.8~1.9回転という感じ)トップカバー自体にセンターシャフトのねじ山が切ってあるのでねじ込みながら取付4つのカバーボルトはねじ穴がアルミのため、10Nm程度で締めました。中央のハンドルの遊び調整ねじの突き出し量はとりあえずこれぐらいに。ここを調整すれば ハンドルのセンターあたりの遊びが調整できます。マイナス溝の切ってあるねじの締め込み具合で、ハンドル反応をクイックにしたり、ダルにしたり、任意に調整できます。これはまぁ乗り出してから調整すればいいでしょう。赤いキャップ穴からギアオイルを満たし(デフオイルやミッションオイルと同じ)1日置いてシール部などから漏れが無ければOKです。ゴテゴテ油でまっクロけなステアリングギアボックスが今回 生まれ変わりました。before画像このオイルシール交換に必要な費用。ドイツのワロスでステアリングギアボックスのオーバーホールセットを買うと6700円+送料8000円と 15000円ほどかかってしまう。モノタロウでシール2個とガスケットシートを買えば送料込みでも2000円しません。コツはつかんだので次回 自分のマルニのステアリングギアボックスのオイルシール交換をします。 -
BMW2002tii ステアリングギアボックスのオイルシール交換1
購入した2本爪プーラーでアームを抜きましょう。硬そうなので バーナーでアーム側を炙って 膨張させますこうすると抜けやすくなるだろう下側のオイルシールは熱でやられますが 交換するからいいのですバキッ!と音がして アームが抜け始めました。硬く締まっているものが観念する、聞ききなれた音です。抜けました~^^こういったスプライン溝には、次に外すときのためにネバーシーズなどのスレッドコンパウンドを塗っておくと錆びないし固着しないでのでいい。これで ステアリングギアボックスが 単体として取り外せました。オイルを赤プラグから抜いて、19ミリナットをゆるめ、外します4つの13ミリホルトを外し、トップカバーを外すギアのかみ合い機構を観察。黄色い矢印のハンドルを回せばウォームギアが回転し水色のシャフト軸が回る(ステアリングアームが動く)、という仕組み。ウォームギアの片側のプレートを外します。プレートには4枚ほどのシムがありました。ギアのかみ合いを調整するシムのようですヘインズのマニュアルには分解写真が載っています。しかしウォームギア一式は圧入されていることもあってなるべく外したくない。目的はオイルシール交換だけなので シャフトのみ 外すことにします。まずギアのかみ合いをこの位置にします。この位置が シャフトが抜けやすいのです。ギアボックス上方に手で抜いていくのですが下部オイルシールのリップにスプライン部分が引っ掛かります。構わず、プラスチックハンマーなどで叩いてシャフトを押し込みますシャフトが 抜けました抜いたシャフトウォームギアを観察。左右にベアリングがあります。バラバラにしたくないし これは抜く必要がない。下部のオイルシールをシールプーラーで外します。リップ部分は傷んでいませんね。半世紀も前なのに 優秀だね内径28ミリ*外径42.5ミリ*8ミリ厚 のオイルシール新しく買った 内径28ミリ*外径42ミリ*8ミリ厚 のオイルシールとはめてみる。あちゃ~やっぱ0.5mm分ほど 外径が緩いな~手ではめたり外したり 出来ちゃいますかといって外径43ミリでは 大きくて まず入らないだろう。シャフトにはめ込み、内径のチェックもしてみる。内径28ミリのシール、いい感じでシールしています。ダブルリップのシールだから ダストも入らない。0.3mm分広がって しっかりシール。問題は 新しいオイルシールの外径が0.4~0.5mm分だけ小さい事。そこで、オイルシールの外周にシールテープを巻いてはめることにした。3巻きでいいかな・・・?手でハウジングに置いた「初期はまり込み」は、いい感じです。このまま金属プレート片をあてて 打ち込みましたしっくりと いい感じです。あとでギアオイルを満たし、シールテープ側からオイルが漏れてこないか、48時間テストを実施します。必要なら、外側からさらに液体ガスケットを塗ればいいのではないか。ステアリングシャフトだから やたらと高速回転するわけでもないし 問題ないと思うが・・・もう一つのウォームギアのオイルシールぬきはこういったタイプのシールプーラーを使う。鉄の爪をリップに喰い込ませ・・テコの原理でシールを抜き取るわけクッ!と カンタンに抜けました。ここの新しいオイルシールは 次回 打ち込みます。ハウジングの油汚れ落とし。真っ黒だったのが キレイに。こびりついたガスケットはがし作業。ガスケット紙から 新しいガスケット自作しなきゃ~シャフトを入れる前に ハウジングの中を観察。シャフトの軸受けがあって その周りに仕切られたオイルだまり。なるほど、オイル交換の際に硬めのチューブを内部に入れてもその先でリップを痛めることはないんだなオイルだまりが3つに仕切られているから オイルの全量交換は難しそうだ。ではシャフトにオイルをまぶし 上から下へ入れてオイルシールを通過させる。この状態で立てて ギアオイルを満たします48時間置いて シャフトからオイルが漏れてこないかテストします。シャフト下に敷いたウエスがオイルで濡れていなければ合格とします。他のパーツも クリーニングしておきますね。 -
BMW2002tii サイドシル修理10 右側1
右側サイドシルにとりかかります切除すると 内部の錆が良く見えます。でもこの程度は 表面的な錆ですね切り取ったものサイドシル後端部は けっこう 腐りはじめてますね鋼板に穴が開くようでは もうだめですジャッキアップポイントの補強部分。下部が腐っていますが 左側ほどではない。切り取るのは なるべく最小限に留めたいのですが これでは仕方ない。。。少しづつ あばいてまいります。結局 左サイドシルと同じでやっぱりここまで切り取ることに。今日切り取った 右サイドシルの腐り鋼板の盛り合わせ。(笑)まずはサイドシル内部のお掃除から。エアブローとブラッシング。そして錆転換剤サビキラーをサイドシル内部に なが~い柄の刷毛で塗布。下部の水が溜まりやすいところに じゅうぶんにサビキラーを塗布しときます。とりあえず今日は 浮き錆を取ってあばいた部分全面に サビキラーを塗布しときます溶接する際には ワイヤブラシで塗装をはがします後部にも塗っとく乾燥のため きょうはここまで。まだ 残暑厳しいですね~~ ^^;明日からまた 溶接仕事です -
BMW2002tii サイドシル修理9 左リア7 完成
型紙から パネルパーツのつくりかた型紙から切り出した鋼板をトナリ部屋の加工室へ油圧プレスでパイプを押して カーブを成型カーブの基準型紙でチェックヘリの部分を折り叩きます車体に合わせて 多少 叩いたり削ったりで 修正をくわえる裏側にスポットシーラーを塗って バイスで固定し 溶接開始溶接完了最期のパーツステンのサイドモールを仮に当ててみて確認。曲げて折って・・・折り継ぎ部分を溶接して裏も溶接と 防錆塗装して完了とりあえず防錆塗装しときますメタルワークのあとで最期は 全体的にサンディングしてならして板金パテを入れるなどして 面修正の予定。ということで左サイドシル、完成。左サイドシルの60~70%は新しくなり、剛性強度もはるかに増したはずです。修理前の状態カーベキューで 今度は右側を持ち上げて次回からは右サイドシル修理の予定。そのあと トランク底部の修理にかかる予定。






















































































































































