カテゴリー: 2002tii
-
BMW2002tii エキマニスタッド穴が・・・
レストア中のBMW2002tiiに取り付けるエキマニの「バリ」がひどいので、ディスクグラインダで削りました。エキマニを取り付けるM8×1.25ピッチのスタッドボルトの確認。SUZUKI製のはヘッドへのねじ込み深さがちと浅い。HONDA製がいい感じ。これなら代用できる。BMWは前から思っているが、ちとヘッドの外に出ている部分が若干長すぎる感じがする。これならワロスで買うよりは安いし早い!BMW2002に流用可能ですね。ワロスのM8スタッドは1本280円に、ドイツからの空輸で何千円もの送料がかかるよ。8本買っても 安くても1本の単価は500円はくだらないとみている。スタッド挿入の準備としてシリンダーヘッド側のスタッド穴をM8先タップでごみをさらいます。中、仕上げタップは必要なし。これぐらいのごみが引っ掛かりますからね。相手が柔らかいアルミだから、慎重に。と、ここで やばいことが判明!最後の4番排気ポートの下側スタッド穴にタップを入れようとしたところ・・・ん・・・・?? おお、なんてこった!
ねじ山が・・・・無~いではないか!!もうこのマルニ・・・・何があっても驚きません・・・。先タップを入れても この程度のねじ山しか切れない。こりゃ あかん。まぁ、8本のうちの1本がネジ付けて無くても取りつくんだから いいじゃん・・・・という悪魔のささやき。何を言うか~ここから絶対に排気漏れするって!という天使のささやき。やっぱり・・・ 修正するしかないよね。解決方法は①M8からM10にねじ穴を拡大。同時にエキマニの穴もドリルでM10に拡大の必要あり。M10スタッド1本500円+M10緩み止めナット。②「リコイル」をインサートしてM8ねじ山の再生をする。リコイルキットが7500円。う~んM10に拡大でもいいけどちょっとね・・・大事なシリンダーヘッド、やっぱ、高くても、M8を維持で きちんと丁寧にリコイルやろうな・・・。米国リコイル社の製品で、バカになったねじ山の再生用ツール。画像に見えてるスプリングみたいなリコイルという新しいねじ山を挿入すれば、以前よりも強度が増すという。例えば プラグのねじ穴を馬鹿にしちゃった~とかいうときに、これを使います。 -
BMW2002tii ヒーターボックスのオーバーホール4ボックス本体編
プラスチック製のヒーターボックス本体は経年劣化でいろいろとひび割れがありますのでプラスチック溶接機で治しますもげていた部分は このように熱したピンを溶け込ませ修復。このあとピンをニッパで切り取ります。こういうところのクラック。こちらも熱したピンを溶け込ます接合後。ジュワッと溶け込ますだけ。ピンを切り取った後、ハンダゴテで溶かし ならしておきます。フラップの開閉機構を外します。錆取りをします。こういうところのブッシュ、すでに経年劣化で砕け散って無くなってしまっている・・・モノタロウで求めたブッシュ。オイルをしみこませた特殊な軸受けこれを入れるためにフラップの溶接個所を削って いったんフラップを外します外したあと、ブッシュを入れてまた溶接でフラップをつけます。樹脂製のブッシュに溶接熱が伝わらないように気を付けますその後、錆止め塗料を塗装ケースに組み込み。フラップの動きを確認しながら。ヒーターコアを入れてみましたブロワモーターもケースに組み込み4つのクリップで固定しますファンがどこにも接触せずに回転することを確認するあとはヒーターバルブと コントロールケーブルを取り付けるだけ。ヒーターバルブを固定するステーを鉄で製作。今後 位置関係を調整しながら溶接して作る。ワイヤケーブルのコントロールにも手を加えてパネルが光ってみえるように LED照明(SMD)を組み込みました。あとはケースに取り付けて 調整して完了となります。空調ヒーターボックスのオーバーホールは面倒ですが快適に車に乗るには 必須のレストア項目になります。 -
BMW2002tii ヒーターボックスのオーバーホール3ヒーターバルブ編
ヒーターボックスの上にこのように取りつているヒーターバルブ。エンジンで熱くなったクーラントをヒーターコアに導いている「回転式の開閉弁」だ。ヒーターバルブのふたにある矢印(←)のとおりにクーラントが流れる。室内のレバー操作で、ヒーターバルブを開閉する。
(画像はレストア後の2002Aのもの)このBMW2002tiiについていた状態。矢印が 逆やな・・・ まぁこれでも 問題ないんだが・・・なんかね~ではヒーターバルブの分解から。このふたつのねじが固着して緩まない!!(あるあるです)しょうーがない、M6ボルトを半自動溶接して外しました。蓋を開けてみた中身です。黒い樹脂製の回転ピースと、茶色のスライド弁。ん~~~~なんかおかしいわ・・・位置関係が・・・どうりで、このヒーターバルブ、振るとカチャカチャ音がするわけだ。一つ目のオーリングはアウト。想定通りのカッチカチ。2つ目のオーリングも、当然、アウト。だろぅねぇこの時のためにストックしてあるオーリング^^ようやく出番キター分解部品たち。回転弁なので、どうなれば開いて閉じるかの解説。全開で通路は開き、全閉で閉じる。トラブルの1、切れてた接続部分の突起は回転ピースにM3の寸切り(M3ねじ)をねじ込んで修理。POR15パッチパテでコーティングしたのは、防触のため。このように組む。真鍮の曲がりばねは、スライド弁をケースの内壁にぴったり押し付ける役目。ラバーグリースを塗ったオーリングも忘れずに。新しいオーリング大小の2つを入れて このように組みこむ。弁が回転しやすいように各部に薄くラバーグリスを塗っておく。クーラントの流れは矢印のとおりに。最初に開けたときと 組み込みの位置関係を比較してみてください。これ、おかしいでしょ。回転ピースの接続突起が折れたから こうなっちゃうんです。閉じました。溶接したボルトはこのままで(笑)
ホースとの接続部には このようにバリがシッカリのこっているのでヤスリで削って平滑にしておく。これのせいで、水漏れしやすい。さて問題の二つ目がこれ。回転ピースには通常、このような四角形の切り欠きがあるのだがこのヒーターバルブのものは 四角の切り欠きがもげてしまっていた!この四角の部分、大事な部分なんですよ。この四角の切り欠きに、ワイヤを接続するレバーをはめ込まねばならないのです。もう~何から何まで アウトなやっちゃ。本来なら、もう使えない!と捨てられてもおかしくない状態。そして、ヒーターバルブのパーツがないよ~と悩むところだが。しょうがないので 知恵絞って対策部品を作るしかない。4.5mm厚の鉄板から切り出して、いろいろと精密に加工。時間かかる~~いい感じだ・・・ヒーターバルブのステーを溶接。これで四角問題は解決!完成!オリジナルより、ガッチリして、微調整可能になったわ。これで回転弁がちゃんと動きます。操作ワイヤをつなぐための大事な大事なレバーなんです。バルブ、閉じ状態。左上から入ってくる熱いクーラントを、右下のヒーターコアに流しません。室内の操作レバーは最もCOLD側バルブ、開き状態。熱いクーラントがヒーターコアに流れ込みます。室内の操作レバーは最もHOT側レバーは角度にしておよそ100度ぐらい動くようになってます。このようにヒーターコアと接続します。最終的には このようにボックスに取り付け(取付ステー製作の必要あり)右側のシリンダーヘッド側から来るクーラントホースと接続します。クーラントの流れる矢印の向きも正しい。^^操作ワイヤはヒーターコアのなかを通過して室内の操作レバーにつながっています。ヒーターバルブのレバーはボックスに対して縦振りになります。さてこのようにしてヒーターバルブをお金をかけずに汗をかいて(笑)オーバーホールをします。これで新品で買う3~4万円(もっと高いかも?)を節約できます。・・・そもそも、もうBMW2002のヒーターバルブの新品は出ないのですが。そこで、流用できる他車のヒーターバルブはないか?と 探したところ、ありました。ローバーミニ用に流用できますよ~ということでヤフオク!で5000円ほどで売りに出てました。「ローバーミニ ヒーターバルブ」で検索してみて下さい。これ、いいかもしれん・・・。試しに買ってみました。^^DENSO製、樹脂製の非分解の回転弁式、ストレート流れ。いいね。どうも古めのホンダ車で使われているもののようだ。ホースの接続部の外径はマルニのものと比べて1mm細くて17mmですが問題なく接続可能でしょう。回転弁の動きも軽いです^^しか~~し!問題は、レバーの開閉方向がマルニと逆であること。これだけが残念~~。でもそこは知恵で解決。ヒーターバルブにはクーラントの流れ方向を示す矢印が刻印されているが逆にしてやればよい。こんな感じでヒーターボックスに取り付ける感じだ。ワイヤとつなぐステーは横振りになりますがワイヤのしなりがあるので問題ないでしょう。
ポン付というわけにはいかないがあとはボックスとの取付ステーや ワイヤと接続するステー部品を加工制作する必要がある。それさえすれば、じゅうぶんに流用可能であると判断。機会があれば自分のマルニで 取り付けしてみよう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・次回のヒーターボックスのオーバーホール、最終回はボックス本体編です。 -
BMW2002tii ヒーターボックスのオーバーホール2ブロアモーター編
ヒーターボックス上部にクリップで固定されているブロワファンモーターまるで 小型の扇風機である。ベアリングがさび付いているのか 回りがたいへん渋い。残念ながら、ブラシ部分の部品が溶けてしまっている。回りが渋いところに、回そうとして電圧をかけ続けるものだから、過熱して樹脂部分が溶けたようだ。この破損具合では、再利用は難しくほかの中古代替品に交換したほうがよさそうだ。ヤフオク!で安くゲットしたモーターも軽いまわり具合ではなかったが矢印部分のベアリングにエンジンオイルを注油。ここにも注油して 回していると軽くなってきた。あと、エアを吹いて埃を取れば 軽く回るようになってきた。これで使えるはずだ。もし モーターを新品に交換したいときは Ebayで1~2万で買える。多くの輸入車に使われているBOSCHのモーターのようだ。ポルシェなどにも このBOSCHのブロワモーターが使われている。検索するときは BOSCH PORSCHE BLOWER MOTOR で探す。場合によっては、国産車用のブロワモーターも流用は十分可能と思われる。分解してモーターだけを取り出すわけだけど、モーターのサイズが違うだろうから ヒーターボックスへの取り付け加工&羽根の移植は必須だ。それがめんどいので、なるべくBOSCHモーターを使うようにしている。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さてもしBOSCHモーターを入れ替えるときは 5枚羽根を入れ替える必要あり。ピンクの樹脂部を削って取り外し。このアルミ製の羽根は汚れを落とし、サンドブラストなどをして塗装して仕上げる。錆止めと塗装の上に シールコート。
問題は モーターの6mmm軸に どのようにアルミ羽根(穴径9mm)を取り付けるかだ。オリジナルは、このような樹脂製(素材はPOM?)のパーツでしっかり固定されている。羽根を取り外すときに この樹脂パーツを破壊することになる。よって再利用はできないし、この樹脂パーツも出ない。他のやり方で羽根を取付るしかない。穴径6mmの真鍮製の平歯車(止ねじ付き)を用意し、適当な6mm棒に通し、ドリルチャックにくわえる。そのドリルを万力とクランプで机に固定し、簡易的な旋盤を作る。金ヤスリやカナノコを使って、真鍮製の平歯車を削って望みに形に成型していく。真鍮が柔らかいからできることだ。完成。羽の厚みは1mmだから、1mmの段差を作り、直径9mmで切削加工した。塗装の終わった羽根をはめ込む。ぴったり!回り止めの2mmピンを打ち込むから回り止めのために2mmのアルミ止ピンを1本打ち込んで 頭を平らに削る。そこに別の軸径6mmの平歯車を使い 羽根をサンドイッチしてとめる。イモネジには緩み止めのロックタイト塗布。いちおう羽根への接着剤としてPOR15パッチパテを少し塗る。(黒い部分)BOSCHモータ―単体を入手できれば、BMW2002のブロアファンは蘇るという事だ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1日置いて硬化したら 動作テスト。よーしちゃんと回るね。シャフトにも注油しておく。プラスとマイナスを入れ替えて 羽根の回転方向を確認し、風の吹く方向を確認。モーターが回ったら、今度はヒーターボックスに接続して回転数が変化するかを確認する。ブロワファンの回転数が変化するのは ボックスに組み込まれている抵抗部のおかげ。よく見たら、端子にクラックがあった。このさい 全部のメス端子を交換しておくことにした。抵抗コイル側の端子もペーパーで磨いて、接点保護剤を塗布しておく接続部の裏側。(ヒーターボックスの内部)ヒーターコアの上部に、このような抵抗コイルが2個あり、この抵抗を使って配線を組むことで ファンの回転数を制御している。安定化電源で12V~13Vを印加し実際に 操作レバーでブロワファンの回転数が0~1~2~3で変化するかを確認。接点部もちゃんと磨いておくブロアファンは長時間使用するもの。30分ほど回しっぱなしにして 妙な加熱や異音などのトラブルがないか観察。抵抗部は発熱するから そのあたりの具合も観察しておく。車両火災になったら ヤバイですからね。これでブロアファン編はおわりです^^次は温度をコントロールする ヒーターバルブのオーバーホール編です。 -
BMW2002tii ヒーターボックスのオーバーホール1 ヒーターコア編
ドイツに注文したパーツを待っている間、ヒーターボックスのオーバーホールに着手していた。このヒーターボックス、実は高価な部品で構成されているのである。まず、ヒーターコア 76000円!国産車のヒーターコアを流用&加工をして製作することも可能だが(にしやんのMY2002はこの方法で製作した)、ヒーターボックスの形状変更加工とパイピング加工が必要で、大変手間がかかる。ブロワモーター(ファン羽根と一体成型)現在在庫なし!在庫もしあれば5~6万円ぐらいか。BOSCHのモーター単体は 他車用のモータ―を2万ぐらいで購入は可能であるが ファン羽根を軸に取り付け加工しなくてはならない。ヒーターバルブ現在在庫なし!在庫あれば3~4万円ぐらい。ということで、この豪華3点セットを全部新品でそろえると、ドイツからの送料や消費税を入れて20万円近くになってしまうのだ。ということを頭に入れながら見ていただきたい。(笑)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外したBMW2002tiiのヒーターボックスをあけるとご覧のように埃だらけ・・・ファンモーターは焼き付いてアウト羽根もごらんのとおりだ・・まぁブラストすればいいんだけどネホコリはまぁいいのだが、問題はこのヒーターコアである。パイプの中がもう、錆で真っ赤である中から錆び水が。半分ぐらい コアが詰まってしまっているようだ。流れも大変悪い。それでも、と思い念のためラジエター屋さんに診てもらったが、これのコアもう使えない、との判断であった。ということで、このコアは使えない。もう寿命だ。ヒーターバルブ。本来は真鍮色だがこの黒ずみでもう中の状態は推して知るべしである・・・。全体的に程度が悪いヒーターボックスであった。そこで代替品を使おうということになるのだが以前、ヤフオクでヒーターボックスが売りに出されていたので確か7000円ぐらいで落札していたので このヒーターボックスを使う事にする。ヤフオクで落札したものの方が 操作パネルの状態も はるかに状態が良い2002tiiのものは 錆があちこちに浮いていたもともとついていた操作パネルカバーには 赤さびが。アルミなのになんで?ファンモーターの回りがちと重いが・・・手を入れて復活させねば。パッキンのカス取り中・・・とにかくお金をかけずに まず頑張ってみるのである。外したヒーターコアの水漏れ試験から。あ、漏れてる・・・・。フィンをむしって漏れ箇所を特定。通路が途中で裂け、そこから水が漏れてきている。裂けた箇所をハンダで埋めようと試みたが。やはりすこしずつ 漏れてくる。ヒーターコアの通路は全部で27本あるのだがやむなく 裂けているこのクーラント通路をカットすることにした。27分の1の熱効率ダウンか?カットした部分の両側をPOR15パッチパテで埋めて塞ぐことに。ガッチガチに硬化するPOR15パッチパテを選択。コッテリした塗料みたいなものなので 通路内への浸透性も良いだろう。摂氏204度まで耐熱だしね。JBウエルドを使うという手もあるが あれは長い時間をかけてクーラントが浸透していってしまい柔らかくなってしまって漏れてきた・・・との報告もみんカラで見たので、クーラント部分には使わない。硬化後、1.1Kgf/cm2ほどのエア圧力をかけて水に沈め、漏れがなかったので これで良し。再利用で来そうなものはなるべく再利用で・・・とのオーナーさんの意向だから、見栄えは悪いが これを使うことにする。レストア費用、ヒーターコア分 8万円の節約になった。もしこれでクーラントがヒーターコアから漏れてくることがあったら、次はいよいよ、送料込み9万円ぐらいの新品を買ってね。交換工賃を含めて12万っていうところかな~ パーツががあるうちに 買っておきましょヒーターボックスを分解ヒーターコアは このように収まる。修理した箇所は 下の部分になるね。まぁどうせ 組んだら見えないけど、にしやんには心の目で見えてしまうのよ(笑)錆びたフラップ機構等の金具も分解して サンドブラストし塗装してまた組み込むことになる。何と丁寧な!!フラップの動きも渋いのです・・・汚いボックスを通過してきた空気なんて 吸いたくないしね~~~綺麗にレストアするしかないでしょ。次は回転の重いファンモーターの修理にかかる。 -
BMW2002tii ワロスからパーツ到着
ドイツのワロスに注文したBMW2002tiiのパーツ類が届きました。
2025/1/26注文
2025/2/4到着パーツ支払い(送料込み)37万円 クレカ支払い UPSで配送
到着時に関税と消費税支払い21300円を現金でクロネコヤマトの配達員に支払い
合計391300円となりました。・エンジンOH関連
・フロント/リアアクスル関連
・前後ブレーキ関連
・ペダル及びクラッチ関連
・その他ゴム/樹脂製品
・センサー類オールドBMWパーツ専門店@ドイツ
Walloth&Nesch(通称 ワロス)
https://www.wallothnesch.com/en/ -
BMW2002tii ヘッド洗浄とバルブ摺り合わせ
外した排気側(EX)バルブのカーボン・・・ボール盤にくわえて 回転させながら汚れを落とします排気バルブ ここまでが限界。燃焼室側もこんな感じまでに。ほんとは・・・排気バルブは新品に交換したらいいね。でも再利用。吸気バルブは排気バルブほど汚れていないもんですよ。ヘッドの洗浄。灯油にシンナーを混ぜた洗浄用油で。カーボン落としポートは真っ黒だったが なんとかここまで洗浄。たいへん 時間がかかります。しかも疲れますし、ときどき油が顔にかかりますヘッド面を オイルストーンがけかなりきれいになりましたが最終的な洗浄は またのちほど。ではバルブ摺り合わせいたします。バルブコンパウンドとタコ棒(バルブ・ラッパー)を用意。実施前は バルブあたり面がこんな感じで荒れてますタコ棒の吸盤にくっつけたあとGC中目を貼る部のふちに盛りますバルブガイドに油をさし、バルブをそっと挿入。タコ棒を両手で キリのように揉みます。最初 ジャリジャリ・・ と、コンパウンドがすれる音。時々 ふちにはみ出たコンパウンドを当たり面に寄せてまた摺り合わせ。ジャリジャリ・・から シュリシュリ・・に変わり、シユッシュッ・・となって音が小さくなるとともに、手にかかる抵抗感も増えていきます。細かく砕けたコンパウンドが、バルブシートとバルブを研磨していってます。アルミ製のヘッドには、バルブシートという輪っかが埋め込まれておりバルブの傘の形状に合わせ、カットしてあるのです。緑色だったコンパウンドが灰色に見えるのは、鉄が研磨されているから。2分ぐらいで終了。ティッシュで拭います。摺り合わせをしたら、ごらんのようになりました。バルブとバルブシートの当たりがきれいになり密着度も上がるでしょう。当たり幅を計測します計測したら 2.4mmに近い値でした当たり幅(Valve Seat width)は 規定値内で。(ヘインズのリペアマニュアルより)IN側 1.6-2.0mmEX側 3.0-2.4mmバルブシートとの密着度が あがりました。お互い すりガラス状になっていて ぴかぴかに研磨するよりもこのほうが密着度が上がります。IN側も同様に 4本 擦り合わせます。最期にヘッドの最終洗浄。熱いパーツ洗浄液でブラッシング洗浄してから水でアルカリ分を洗い流します。ウォータージャケットの赤さび色は こびりついていて 水勢で洗っても取れませんねぇまぁ、いっか。乾燥させたあと さびないように鉄部には油を打っておく。洗浄前のシリンダーヘッドです。これから比べると 見違えるように 綺麗になりましたよ。ヘッドカバー裏も黒かったので ホット洗浄液に20分漬け込んで、きれいに蘇り。あとは ワロスからのパーツ到着を待って 組み込みを待ちます。ふ~~~~ 疲れた~~~家から20分 635を走らせ 自分もにホット洗浄に出かけました。創業100年以上の、昔ながらの銭湯です。熱いんだわ~~それがまた いいんだわ~ -
BMW2002tii シリンダーヘッドのバルブ外し
汚れのこびりつきが多い 排気バルブの清掃から始めます。リューターで慎重に削り、このあと真鍮ブラシとサンドペーパーがけおおよそきれいになりました。バルブスプリングコンプレッサーで8本のバルブを抜きますこのようにセットバルブの傘の中央に。もう片方は バルブのスプリングの上にあるリテーナーに乗せます。バルブスプリングコンプレッサーを締めこんでいけば、スプリングが縮んで バルブの頭にはまっているコッターが見えてきます。コッター2個を磁石付きのピックツールで外します。こちらはワロスで新品購入可能。これで バルブがすっと抵抗なく抜けるでしょう。バルブも新品が出ます。^^スプリング&リテーナーも外しますスプリングも新品あり。知人のBMW乗りで 運転中にこのスプリングが折れてしまい バルブがピストンとゴッチンコしてしまったことがあったなぁ 当然、エンストです。その人は、自分でエンジンばらして修理したんですが、スプリングが金属疲労で 折れてしまったとしか思えないといってました。できれば!このさい交換しておけば憂いなし、の部品ということか。再利用しますけど(笑)バルブにはまった2つのコッターが バルブを抜けなくしているのです。バルブガイドにはめ込んであるバルブステムシールを専用プーラーで抜き取ります。昔はこれをプライヤーでやっていたが、これがなかなか苦労するので専用プーラーを買った。あとは残ったスプリング受けを外すのみ。ヘッドに圧入されているバルブステムガイドだけが残ります。これで一式になります。シリンダーヘッドを分解するのは このバルブステムシールを交換したいためでもある。はずしたものは、新品にくらべてかなりゴム質が硬化していた。これはゴム製品で消耗品ですからね。ある程度の距離と年数を走ればオイル下がりしてくる可能性も。安いですが、ここにたどり着くまでに大変という部品です。バルブのステム(軸)にはまっているのだがここのゴムの柔らかさで燃焼室内にオイルが入らないようにシールしている重要部品なのである。3番排気側バルブを抜くときに 引っ掛かりを感じた!真鍮製のバルブステムガイドを観察。あ~ なんか傷つけてる・・・ということはバルブには曲がりなし。観察すると、コッターのはまる部分に2個の「噛み傷」がありました。このでっぱりが ステムガイドに引っ掛かっていた。推測ですが、以前このエンジンをOHした誰かが 組み込みの時にこの噛み傷をつけてしまった可能性あり。ダイヤモンドヤスリで慎重にでっぱりを削ってオイルをまぶして ガイドに入れ直したところ、抵抗もなく、バルブはすっと入りました。ガイドの傷はたいしたこともないので ガイドの入れ替えをしなくてもいいでしょう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そして、2番排気バルブのオイルステムシールですが、本来はまっているはずの 上のスプリングが 外れていました!こんなの、初めて見たよ。これまた、組み込み時のミスか???ここのスプリングの締め付けがないと、バルブが上下に動くたびに燃焼室内にオイルが下がっていた可能性あり!2番の排気ポートを見てみると!燃焼室側から見る。エキマニ側から見る。やはりカーボンが多め!燃焼室内は汚れていなくても、排気バルブ側からオイルが少しづつ出るので排気ポートにカーボンがたくさんつくのもうなづける。どうりで、この車、アイドリング時にすらマフラーから薄い煙が出ていたわけだ。他の排気ポートは カーボンはあれど、2番ほど盛大に汚れてはいない。古い車は 往々にして バルブステムシールの劣化で調子を悪くしている車が多いな~さて なぁんにもなくなったシリンダーヘッドしかし 汚い~~燃焼室側バルブの当たりが結構 荒れてる~あれだけカーボンありゃな~まぁこれで バルブの摺り合わせできれいになるけど。次回、ヘッドの丸洗いです。 -
BMW2002tii カムシャフト及びロッカーアーム外し
バルブの突き出しに備えて ヘッドを木片などで浮かせる。自作のロッカーアームリフターをセット。4本のL型クランプでヘッドに接するまで。全てのロッカーアームがリフトしました。カムシャフトのリテーナーを外さないと カムシャフトは抜けない。苦労なくすっと抜けたカムシャフト。素晴らしい!カムシャフトの通る穴。ロッカーアームがリフトしているのがわかる。次にロッカーシャフトを叩いて抜きます。まずは ロッカーアームの左右の動きを止めるクリップを8つ外し。先端を真鍮にした、先端直径15ミリの鉄の丸棒をあてて叩いていく。シャフトにはヘッド側の穴保護のためにビニルテープを巻いておく。まずは 吸気側からいこう。叩いていきます。指先で鉄棒先端と、ロッカーシャフト後端をしっかりつかんで新著に叩いていく。マルニのエンジンOH作業の中で 最も荒仕事な箇所です。ロッカーシャフトが叩いた分だけ少しづつ移動するのでそれに伴い、ロッカーアームとワッシャ、スプリングをはずしていきます。
中ほどまで叩き出したところ。後半は抵抗も減り 大した力もなく軽く叩き出すことができました。はい、抜けました。先端の真鍮は叩き出しの衝撃で ロッカーシャフト側のかたちに沿って変形しています。ロッカーシャフトは変形させたくないからね。ロッカーシャフトはただの棒ではなくて、中が空洞になっていてオイルの通路になっているのです。排気側も同様にロッカーアームを抜きながら シャフトを叩き出せました。あとはバルブだけとなったBMW2002tiiのシリンダーヘッドおっと スパークプラグを外すのを忘れていた割と新しめに見えるね・・・燃焼具合にばらつきがあるね~ 3,4番のカーボンが特にひどい。終いには プラグの電極がカーボンでつながってしまい エンジンかからなくなるぞ。ガソリンの混合気が濃いというだけでこんなにもなるものだろうか?バルブステムシールの劣化でオイル下がりしていた可能性も捨てきれないな~~またはオイル上がりかも?はたまたインジェクション機構の調整が悪くて常に濃すぎる混合気が送られていたか?ヘッド側はこんなだものね~ マックロケ。こんなにカーボン堆積したヘッドは 初めて見た。排気バルブは いつもこんな風に 表面に硬~いカスがこびりついているんだよね。排気側は高温の燃焼ガスが吹き抜けるから、何かの成分が焼きついていくんだろうね。スクレーパーやカッターなんかじゃ歯が立たないので超硬ビットをつけたリューターで バルブに焼き付いたカスだけを慎重に削り取る。その後、サンドペーパー#120で手磨きすれば それなりにきれいになった。バルブがヘッドにおさまった状態で ある程度綺麗にしておくのが らくでいいだろう。次はバルブ外しになります。



























































































































































































































