BMW2002tii メーターのオーバーホール2

メーターのオーバーホールの続き。
トラブルの現状。スピードメーターケーブルを回すと、
トリップメーターとオドメーター不動
スピードメーターの針がビクンビクンと踊る。
トリップ&オドメータ不動からなおします。
世界中のマルニで高確率でこのトラブル起こってます。
自分は 以前修理したことあるから 同じようにやってみます。
ここ。スピードメーターケーブルを回すと、
この柔らかい金属製の歯車が動かないといけないはずが 動かない・・・。
中心を貫通している3mmシャフトと歯車が一体となって動くはずが
カシメがきかなくなって シャフトだけが から回りしているのが原因。

3mmシャフトを少し引き出します。比較的楽に引き出せます。
これで問題の歯車が抜き取れます。
あ、手前の小さい歯車が並んだシャフトも先に少し抜いておいてください。(端がカシメてあり広げてあるので抜きにくいですがそこはなんとかして。)
オドメーターの一桁目の数字ギアも1個外しまして
これぐらいのスペースを作ります
柔らかい金属製の歯車と 一桁目歯車
金属製の歯車にシャフトのはまり込む箇所のみ
先尖りの硬い棒でつついてシャフト表面を荒らします。
荒らすのは歯車への食い込みを良くするためです。
外した歯車2つをはめ込みます。
表面を荒らしたので、はめ込む際に抵抗感があるはずです。
金属ギアに食い込ませるように 小さめの金づちでコンコン叩きました。
これでシャフトと金属製歯車が一体となります。
手でシャフトを回してみて 一体化してるか確認。
一方、5つの数字歯車のほうは、シャフト回転に関係なく、フリーに軽く回らなければなりません。
手前の小さい歯車群を入れますが、小さいプラスチック歯車と数字歯車とのかみ合いがあるので一発では決まりません。
そこはうまく 押したり引いたりで はめ込んでください。(なかなか苦労します)
これでトリップ&オドメーターは動くはずです。
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さてもう一つのトラブル、スピードメーターの針が踊るってやつ。
これも自分のマルニで過去にあったトラブル。
画像の右端に映っている22ミリのリングナットを外し、マイナスボルトを2個外して
このようにばらします。
するとどうだ、針と一体になっているドラッグドラムの内側に硬いグリスがべっとりついてるではないか!本来ここはグリスも何もないはずなんだが。
この硬いグリスが 右の回転磁石盤と接触して、針がびくびくと跳ねていたんだな。
本当はドラッグドラムと回転磁石盤は 接触しちゃいかんのよ。
針が踊ったりビクンビクンする場合は、ドラッグドラムと回転磁石盤が接触していることがほとんどだ。
これは・・・
前回見た、スピードメーターケーブルの差し込み口にあったグリスが原因ではないか??
これは想像だが、
・・・・以前メンテしたどこぞの阿呆が、良かれと思ってここにグリスをタップリ打ちこみ、
スピードメーターケーブルを差し込んで組んだ・・・。
その大量のグリスが、メーターのドラッグドラムの部分にまで押し込まれ、流れ込んでいった。
そしてあふれたグリスでドラッグ ドラムと
回転磁石盤は接触するようになった・・・。
綺麗にドラッグドラムの内側をパーツクリーナーでグリスをふき取ります。
本来はこうでなきゃいかん。
次。
回転磁石盤を抜き取ります。軽くはめ込んであるだけなので 取れます。
思った通り、スピードメーターケーブル側から上がってきたグリスでぐちゃぐちゃ!
あるいは、ご丁寧に ここにもグリスを打ちやがったか?
付着していたグリスをきれいに取り、回転シャフト部分には、グリスではなく
エンジンオイルをたらし、暫く回してなじませます。
こちらもきれいにし、エンジンオイルをたらし、回転させて馴染ませる。
これで回転がすごくスムーズになります。
回転磁石盤もきれいにしました。
回転磁石盤をぐっと!はめ込みます。
回転磁石盤が取れないように、赤矢印個所を数か所 軽くポンチしてカシメました。
自分のマルニでも、
この押し込んだはずの回転子がすこしづつ浮いてきて、
ドラッグドラムと接触して 針が IKKOのどんだけ~!状態になりました。
そのときの修理記事はこちら。
どんだけ~~~!!!
マルニのメーターではよく起こる事なんで
慌てないで修理してください。
このあと組み込んで、ドリルで回転させてみますと
今度は針がダンスすることは無く、ぴたっと安定しています。
トリップメータ―も動きました。^^
LEDライトへの照明交換と、トラブル①②の修理をプロに頼むと、
最低でも5万円はとられるだろうと思う。
さてくみ上げて、照明の最終確認。OK
メーターのオーバーホール、完了です。
壊れて動かない時計を ダッシュボードに込みこみ。
飾りだけ~~。(笑)
時計は壊れてて動かないので、メータークラスターへの配線は、接続しないでおきました。
タコメーターへの配線、12ピンコネクタをつないで
メータークラスターをダッシュにはめ込みます。
ちなみにメータークラスターの脱着する際にはハンドルは外さないといけません。
外すとき22ミリのソケットが必要です。(ハンドルをシャフトに固定するナット)
ダッシュの下側から手を差し入れて
赤矢印 裏側から2個のM5ローレットナット&ゴムワッシャでメータークラスターを固定。
青矢印 スピードメーターケーブルの先をメーター裏の穴に差し込み、筒型リングナットで固定。
以上で 完了です!

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