BMW2002tii ステアリングギアボックスのオイルシール交換1

購入した2本爪プーラーでアームを抜きましょう。
硬そうなので バーナーでアーム側を炙って 膨張させます
こうすると抜けやすくなるだろう
下側のオイルシールは熱でやられますが 交換するからいいのです
バキッ!と音がして アームが抜け始めました。
硬く締まっているものが観念する、聞ききなれた音です。
抜けました~^^
こういったスプライン溝には、次に外すときのために
ネバーシーズなどのスレッドコンパウンドを塗っておくと錆びないし
固着しないでのでいい。
これで ステアリングギアボックスが 単体として取り外せました。
オイルを赤プラグから抜いて、19ミリナットをゆるめ、外します
4つの13ミリホルトを外し、トップカバーを外す
ギアのかみ合い機構を観察。
黄色い矢印のハンドルを回せばウォームギアが回転し
水色のシャフト軸が回る(ステアリングアームが動く)、という仕組み。
ウォームギアの片側のプレートを外します。
プレートには4枚ほどのシムがありました。
ギアのかみ合いを調整するシムのようです
ヘインズのマニュアルには分解写真が載っています。
しかしウォームギア一式は圧入されていることもあって
なるべく外したくない。
目的はオイルシール交換だけなので シャフトのみ 外すことにします。
まずギアのかみ合いをこの位置にします。
この位置が シャフトが抜けやすいのです。
ギアボックス上方に手で抜いていくのですが
下部オイルシールのリップにスプライン部分が引っ掛かります。
構わず、プラスチックハンマーなどで叩いてシャフトを押し込みます
シャフトが 抜けました
抜いたシャフト
ウォームギアを観察。
左右にベアリングがあります。
バラバラにしたくないし これは抜く必要がない。
下部のオイルシールをシールプーラーで外します。
リップ部分は傷んでいませんね。
半世紀も前なのに 優秀だね
内径28ミリ*外径42.5ミリ*8ミリ厚 のオイルシール
新しく買った 内径28ミリ*外径42ミリ*8ミリ厚 のオイルシールとはめてみる。
あちゃ~
やっぱ0.5mm分ほど 外径が緩いな~
手ではめたり外したり 出来ちゃいます
かといって外径43ミリでは 大きくて まず入らないだろう。
シャフトにはめ込み、内径のチェックもしてみる。
内径28ミリのシール、いい感じでシールしています。
ダブルリップのシールだから ダストも入らない。
0.3mm分広がって しっかりシール。
問題は 新しいオイルシールの外径が0.4~0.5mm分だけ小さい事。
そこで、オイルシールの外周にシールテープを巻いてはめることにした。
3巻きでいいかな・・・?
手でハウジングに置いた「初期はまり込み」は、いい感じです。
このまま金属プレート片をあてて 打ち込みました
しっくりと いい感じです。
あとでギアオイルを満たし、
シールテープ側からオイルが漏れてこないか、48時間テストを実施します。
必要なら、外側からさらに液体ガスケットを塗ればいいのではないか。
ステアリングシャフトだから やたらと高速回転するわけでもないし 問題ないと思うが・・・
もう一つのウォームギアのオイルシールぬきは
こういったタイプのシールプーラーを使う。
鉄の爪をリップに喰い込ませ・・
テコの原理でシールを抜き取るわけ
クッ!と カンタンに抜けました。
ここの新しいオイルシールは 次回 打ち込みます。
ハウジングの油汚れ落とし。
真っ黒だったのが キレイに。
こびりついたガスケットはがし作業。
ガスケット紙から 新しいガスケット自作しなきゃ~
シャフトを入れる前に ハウジングの中を観察。
シャフトの軸受けがあって その周りに仕切られたオイルだまり。
なるほど、オイル交換の際に硬めのチューブを内部に入れても
その先でリップを痛めることはないんだな
オイルだまりが3つに仕切られているから オイルの全量交換は
難しそうだ。
ではシャフトにオイルをまぶし 上から下へ入れて
オイルシールを通過させる。
この状態で立てて ギアオイルを満たします
48時間置いて シャフトからオイルが漏れてこないかテストします。
シャフト下に敷いたウエスがオイルで濡れていなければ合格とします。
他のパーツも クリーニングしておきますね。

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