BMW2002tii 配線のメンテ2 ヘッドライトSW,コールドスタートボタン設置

BMW2002tii  配線のメンテナンスつづき
ヘッドライトスイッチへの配線で 焼けそうな部分。
黄白ラインはヘッドライトだ。
端子部分に錆が出て抵抗となり、過熱している。
観察したら、ここもやばい。
赤のバッテリーにつながるラインと スモールライトへのラインが
溶けてあって くっついている!
慎重にはがす。
皮一枚で なんとか ショートしていなかった!
ぎりセーフ! あぶね~~
ヘッドライトのラインはわりと加熱しやすく
配線同士が圧迫接触していると、ビニル被覆が軟化して溶けていくのだろう。
気づいてよかったよ。
・・・自己融着テープを巻いて それぞれ絶縁しておく。
焼けそうなヘッドライトの黄色ラインをカット。
新しいコードを繋ぎ、旗型端子にカシメてしっかりハンダ付け
ヘッドライトスイッチの導通確認中
ノブを一段引いた状態でスモールライト点灯。
このとき、30(バッテリ+)と58L/58R(前後左右のスモールライト)が導通する。
ノブを2段引いた状態でヘッドライト、オン。
このとき、15(IG+の緑ライン)と 56(ヘッドライトの黄色ライン)が導通する。
ヘッドライトスイッチは なにかしら問題を抱えてることが多い。
バッテリー直結ラインや イグニッションで12Vが来る太いラインもあり
焼けていたりしないか、要チェック箇所だ。
ヘッドライトスイッチ、取り付けました。
ヘッドライトスイッチの下のノブはダミーで、何の機能ありません。
もし下に何かスイッチ類を取り付けると、ヘッドライトスイッチの配線束を圧迫するので、良くないヨ。
ダミーノブの裏。ボルトでノブを固定しているだけ。
右側のスイッチ類を手入れします
シガーソケットのスプリングは錆取りします
内部もサビ取りし、接点復活剤うちます
取り付け
オリジナル配線ではシガーソケットはバッテリー直結なんですが、
これをACC電源に換えて、スマホ充電等のためにUSB電源を取るシガーソケットを差しこめるように現代風にモディファイします。
それぞれ結線し、スイッチを組み込みます。
タコメーターに接続する黒線も接点復活剤打ちしました。
メーター回りはこれで完了。
あとはメーター自体を組み込むのみ。
クーラー室内機の上に、四角いバッテリーモニタを設置します。
電気大喰い野郎の電動コンプレッサーを取り付けるので、これは必須です。
レノジー バッテリ―モニタ。
バッテリーの充電具合や電動クーラー使用中の電気消費状態を
リアルアイムで状況をモニタ出来る優れものです。
いまバッテリーの電気が消費されて無くなっていきつつあるのか、充電されて増えてつつあるのか、一目でわかるようになります。
センターコンソールにはオーナーさん要望のETC車載器の取り付け。
納車後にオーナーさんでセットアップしていただくことになる。
車載器は自分も使っているFURUNOのFNK-M16。
ETCゲート通過時に「ポーン。確認しました。」と、日本語で状況を教えてくれるのが安心なのだ。
ハンドルの左下には コールドスタート(冷間時エンジン始動)のための手動プッシュスイッチを設けた。(自動戻りするスイッチ)
コールドスタートシステムが不調で キーをひねってもなかなかエンジンがかからないときに有効。
右手でキーをひねってスターターをまわしつつ、左指でボタンを2秒ほど押せば、押した間だけコールドスタートバルブから始動用の増量ガソリンを霧状に吹かせることができるので、エンジンも一発で始動するというものだ。
インジェクションの2002tiiでは、エンジンが温まってからの再始動が困難になるものがあり、
そのときはこの手動プッシュスイッチを設けて補助的に燃料を吹かせると始動しやすくなる。
これらの製品と、1~2mほどの0.75sqのコードや接続コネクタがあればできる。
追記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コールドスタートバルブ(CSV)の手動スイッチの増設方法を記す。
エンジンが再始動しにくい原因は、何らかの理由で始動の際に必要な混合気が送られていないか、強いプラグのスパークがないのだ。
そこで、手動スイッチを設けて CSVから燃料を数秒間吹かせてやり やや濃いめの混合気を送ってやれば始動しやすくなるというアイデアだ。
配線図は以下のとおり。
リレーへつながっている黒線(0.75SW53)と赤白線(0.75RT-WS57)から配線を分岐させ プッシュスイッチにつなぐ。
コールドスタートリレーのコネクタの下に黒線と赤白線がある。
黒線はリレーの「50」端子へ行くもので、キーをひねってスターターが動いたときに12Vが来るライン。
赤白線はリレーの「SV」端子へ行くもので、コールドスタートバルブへとつながっている。
黒線と赤白線から配線を分岐してリレーをバイパスし、手動プッシュスイッチにつなぐ。
使う分岐コードは0.75sq(スケア)のものを使う。要は黒線や赤白線と同じ太さかそれ以上のコードを使う。
キーをひねってスターターを起動したときに、リレーをバイパスした手動スイッチでコールドスタートバルブに12Vを印加して スロットルに向けて濃い混合気を送るものだ。
配線分岐のやりかた。
2番でカッタでコードをむくときに 中の導線を絶対に傷つけないように注意。
コード被覆を綺麗に剥くのに自信がなく、配線分岐に配線コネクタを使用する場合 やり方はこちら
分岐した配線2本は、 エンジンルーム隔壁に配線の束が通っている穴から室内に通し込んで
運転席までコードを導き、プッシュスイッチにつなぐだけだ。
エンジンが温まった後での再始動の場合、
右手でキーをひねってスターターをまわし
つつ、左指でボタンを1~2秒ほど押せば、コールドスタートバルブから始動用の増量ガソリンを霧状に吹くので、エンジンも一発でかかるはずだ。(インジェクションの2002tiiで実証済みです)
ちなみにエンジンがかかった後は このプッシュスイッチを押しても CSVからガソリンが吹かれることはないので安心してください。あくまで スタータを回している間だけのみガソリンが吹く配線になっているので。
もしこのやり方で濃いめの混合気を送ってもうまく再始動しないようだったら、点火系統を疑ったほうがいいと思いますよ。(点火ユニットのチェック、プラグのギャップ確認、プラグごとの交換、プラグコード、デスビキャップ&ローターの摩耗具合など、チェック項目は多い)
追記終わり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コールドスタートリレー。
新品でも買えるが、5万円する!めったにこわれるものではない。
むしろ サーモタイムスイッチのほうが先におかしくなる可能あり。
中を点検する ハンダのクラックやハガレが無いか。
特に目視では 問題は無かった。
配線も修復し、コルゲートチューブを巻いて コールドスタートシステムの配線を取り付ける。
アースポイントも ばっちり。
最期に、ワイパーリレーを点検。
後期型各テールのワイパーは
間欠ワイパー、通常ワイパー、高速ワイパーの3段階あり。
レバーを引くとウオッシャー液が出て、自動でワイパーが数回動作する。
中の基盤チェック。
角テールのワイパーリレーなので、中身は複雑だ。
隅に2つある丸い電解コンデンサが寿命をむかえていると
間欠ワイパーや、ウオッシャー時のワイパー動作に問題が起こる。
50年もたってるので とっくに寿命だと思うけどね^^;
電解コンデンサも新品を買ってあるので、本当はつけ換えればいいのだが、
まずはワイパー動かしてみてからだ。
目視では 基盤に問題なし。
無事に動くことを祈る。
ケースの爪部分が欠けちまったので 針金でしばっておく
7~8割がた、室内側は 終わり。

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