このBMW2002tiiのオリジナル3点式フロントシートベルト。
(レストアする前の画像)
ベルトのロック機構は引っ掛けタイプで古いものだ。たいへんクラシックで いまやほとんど見ることがない。
このシートベルト、自動巻き取り式のシートベルトではなく、長さ一定の固定式シートベルトなのだ。
まぁ、何だろうが、衝突時に上半身をホールドしてくれる機能的には問題ない。
(現代車のようにベルト・フォース・リミッターこそないが)
しかし、運転するとき固定式シートベルトでは 上半身ががっちりシート背面に固定されてしまうので、上半身が自由に動かせなくなるのが困るのである。
・路地からメイン通りに出るときの一時停止で、左右確認のために上半身を前かがみで左右確認したいとき
・助手席に置いた荷物を探りたいとき
・助手席の窓を手動ハンドルで開けたいとき
・ドリンクに手を伸ばすとき
・座り姿勢を直すとき・・・などなど
・助手席に置いた荷物を探りたいとき
・助手席の窓を手動ハンドルで開けたいとき
・ドリンクに手を伸ばすとき
・座り姿勢を直すとき・・・などなど
いろんなシーンでふと上半身を動かすときに、「ガチッ!」と上半身がロックされて上半身を自由に動かせない!「あ~もう、クソッ!」と、なってしまうのである。
この固定式シートベルトの車で、にしやんも運転した経験があるが、
1回の運転だけで このシートベルトが嫌いになった記憶がある。
やはり現代の自動巻き取り式シートベルト(ベルトがフリーに伸び縮みするヤツ)が便利なのである。
この点 どうしますか?とオーナーさんに伝えたところ、現代の巻き取り式に交換してほしいとの要望であったので、ヤフオクで中古シートベルトセットを落札した。
某希少国産車のものを流用する。届いたもの。
フロントは自動巻き取り式^^
ベルトを伸ばしてみたが 巻き取り機構に問題はなかった。
ちゃんとロックも機能する。
この丸いオモリが安定して落ち着いていると ベルトはフリーに伸びる。
このオモリが車の動きで少しでも傾くと、黄色い爪がダイヤルに引っ掛かり、これが引き金となってメインのロック機構が連動して働き、ベルトをがっちりとロックするという仕組み。
Bピラーの取付ボルト穴にもぴったりであった。
M11ぐらいの細目ピッチの特殊ねじである。
数十年の生産年の開きはあっても、ねじ山は世界統一規格なのか。
調べてみると 世界中のメーカー共通で、7/16-20UNFという特殊サイズらしい。
ユニファイ細目ねじ
ねじ直径は7/16インチでミリ換算で約11.1mmミリ。
ねじピッチは1インチに20山。ミリ換算で1.27mmとのこと。
ホームセンターには無いよ。
あ~そうだ、ベルト取付前に、Bピラーの内装用の合成皮革を接着剤で貼りつけなければならない。
下部の巻き取り機構もこれなら 取付は問題ない。
あとは伸びるベルトの全長がどれぐらいなのかだが、こればかりはシートを取り付けて座ってみないとわからないだろうが 問題ないと思う
ベルトキャッチ部分の長さも短いので 溶接で延長加工しなければならない・・・
とりあえず フロント側は後回しにするわ。
先にリア側の取り付けだ。
車検証では5人乗車なので、リアに3人分のベルトが必要。
最近の車はリアも自動巻き取り式だが しかしマルニはそれを取り付ける箇所(ねじ山)が無い。
なので、2点式のリア・シートベルトを探す。そのため、70~80年代の古めの国産車のシートベルトを選ぶことになる。こういうものを探すときに ヤフオクは便利だ。
多少の色褪せもあるがロックもするし痛みも少なく これなら大丈夫だ。
そもそも リアに人を載乗せんと思うからシートベルトは使わんやろうし・・・。
取付穴にはプラスチックのねじ蓋がしてあったので外す。
ボルトは16ミリソケットで。
あえて17ミリで無いところが、やっぱ特殊だね。
ねじ山を掃除したら 取付ていきます。
取り付け完了。
ここにリアシート(背もたれと座面の2ピース)を取り付けてリア内装は完成!
・・・となるのだが・・・
しかし リアシートをつける前に サイドパネルを先につける必要がある。
サイドパネルの後端が シート背面の下になるので。
ここにサイドパネルをつけることになるのだが 小さい穴がいくつかあるでしょ
外側のモール取付のために 内側からねじ止めする箇所が1つある・・・その穴だ
下部のプラスチックのガードラインも 内側からねじ止めする穴が1つある。
ということで
オーナーさんが早くモール一式を買ってくれないと内装作業が前に進まない。
早めに購入ヨロシク!
それまでにフロント側をやっていこう。




















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